Monday, September 11, 2006

インド:共産党の反対がネック

シン首相はまだ外資の参入が認めれられていないスーパーマーケットなど
一般の小売業についても、今後外資の進出を認める方向で検討しているが、
インドの小売業の95%は中小零細の家族経営である。

外資への市場開放によって国内雇用が大幅に悪化し、大量の失業者を出す
おそれもある。

シン首相は国民会議派だが、国民会議派と連立政権を組んだ左翼の共産党は
小売分野の外資への開放は大量失業を招くとして、規制緩和に反対の姿勢を
表明している。

特に左派共産党は国民会議派への協力関係の解消もちらつかせるなど、規制緩和
に猛反対しており、シン政権の外資導入策にとって大きな障害となっている。

外国企業は急成長が見込める一般の小売分野の外資開放を強く望んでいるが、
その時期はほかの業種に比べると少し遅くなりそうだ。


大図解インド経済の実力  門倉貴史

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